Windows 10公開後、あれこれと実験を繰り返しています。
気になっていたのが、Windows 10にアップグレードしたパソコンのHDDが故障し交換した場合、再度Windows 10で使うにはどうなるのか? ということ。
Windows 7や8.1のパソコンのリカバリーディスクは当然そのOSになるわけですが、1年後にはWindows 10の無償アップグレードは終了します。
例えば、来年の10月にHDDが故障してHDDを交換し、リカバリーディスクを使って再セットアップしても、Windows 10への無償アップグレードは期間が終了しているため、不可能になります。
そこで、Windows 8以降、装備されている「回復ドライブ」を使ったセットアップを行った場合、ライセンスがどうなるのかを確認してみました。
Windows 10で回復ドライブを作成する
回復ドライブには、8GB以上のUSBメモリを使用します。
今回は8GBのメモリで間に合いました。
Windows 10の検索ボックスに「回復」と入力すると、回復 コントロールパネル が表示されるので、クリックします。
高度な回復ツール が表示されるので、回復ドライブの作成 をクリックします。
画面の指示に従って、回復ドライブの作成を行います。
パソコンの環境によって差が出ると思いますが、今回は1時間程度かかりましたので、時間に余裕を持って行いましょう。
回復ドライブで再セットアップする
回復ドライブを作成したパソコンのHDDを取り外し、新しいHDDと交換します。
当然、HDDはまっさらな状態です。
回復ドライブ(USBメモリ)を挿入し、USBメモリからパソコンを起動します。
Windows 10の回復ドライブでのセットアップが始まります。
まずは言語の選択。ここはMicrosoft IMEを選択します。
オプションの選択では、トラブルシューティング をクリックします。
次に、ドライブから回復する をクリックします。
クリーンアップについて聞かれますが、ファイルの削除のみを行う をクリックします。
これで準備完了。回復 ボタンをクリックすると、回復作業(セットアップ)が始まります。
回復=Windowsのインストールなので、それなりに時間がかかります。今回は1時間程度だったでしょうか。
インストールが終わると、初期設定画面になるので、画面をよく読みながら設定していきます。
Windows 10が起動しました!
回復ドライブでインストールされたものは、Windows 10のみで他に何も入ってないプレーンな状態です。
気になるライセンス認証は?
回復ドライブでインストールされたWindows 10のライセンス認証はどうなるのか?
今回はセットアップ後にネット接続をしたのですが、ネット接続前はライセンス認証が済んでいない状態でした。
ネットに接続すると、自動的にライセンス認証が始まり、正常にライセンス認証が行われました。
回復ドライブにプロダクトキーが含まれていると思われ、インストールされるとそのプロダクトキーも一緒に設定され、正規のライセンスとして認証されるようです。
Windows 8以降、パソコン本体にプロダクトキーのシールが貼られることがなくなりました。
「プロダクトキーはパソコンに内蔵されている」という扱いになり、具体的なシール等で判断することができません。
Windows のパッケージにはプロダクトキーシールが付いていますが、インストールされたパソコンにシールは付属していません。
このあたりが大きく変わってきました。
結論 Windows 10アップグレード後は回復ドライブを作成すべし!
HDDやSSDの故障はもちろん、なんらかのトラブルでWindows自体が起動しなくなった場合は、回復ドライブが必要になります。
回復ドライブがあれば、無償アップグレード期間終了後に故障がおきても、Windows 10でセットアップして利用することができます。
スムーズにWindows 10をインストールするため、Windows 10アップグレード後は、回復ドライブを作成しておくことをおすすめします。