何かと話題のGemini CLIを導入したのですが、通常のGoogleアカウントではなくGoogle Workspaceアカウント使いたかったので苦労しました。
・・・ということで導入の顛末をまとめてみました。

Gemini CLI 導入手順

Gemini CLIについては、すでにネット上で解説しているサイトがたくさんあるので、ここでの説明は省きます。

Gemini CLI導入の流れは下記のようになります。

  1. Node.jsのインストール
  2. Gemini CLIのインストール
  3. Gemini CLIを起動しGoogleアカウントまたはGoogle Workspaceアカウントでログインする

一般的にはGoogleアカウントでログインするのですが、これはスムーズにログインし利用できます。
Google Workspaceアカウントでログインする場合はGoogle Cloudでの設定が必要になります。

Node.jsのインストール

Nodi.jsはJavaScriptを動作させるために必要な環境で、Gemini CLIを使うために必須のプログラムになります。

Windows

Node.jsの公式サイトからダウンロードしてインストールします。

Windowsインストーラー(.msi)からダウンロードして実行。
表示された指示に従って進めていけばOK。特に指示や変更する項目はなしです。

■参考記事

Mac

Macでも公式サイトからダウンロードしてインストールすることもできますが、ワタシはGitの導入に際してHomebrewをインストールしていたので、これを利用してインストールしました。

Homebrewがインストール済のMacであれば、ターミナルを起動して下記のコマンドでNode.jsをインストールできます。

brew install node

Homebrewのインストールについては、過去に下記の記事を書いていますので参考まで。

Mac(Intel、M1)にHomebrewとGitをインストールする方法 -2023.8.9 追記-

MacとWindowsにGitをインストールしてGitHubを使えるようにしたのですが、Macでは色々と苦戦したので覚え書きも兼ねてまとめてみます。 MacでGitを使うには? MacにGitを…

Gemini CLIのインストール

Macではターミナル、WindowsではPowerShellまたはコマンドプロンプトを起動して、下記のコマンドを実行するとインストールされます。
インストールには少し時間がかかるので慌てずに待ちます。

npm install -g @google/gemini-cli

インストールが終わったら、下記のコマンドでGemini CLIを実行できます。

gemini

Gemini CLIが正常にインストールされているかを確認するには、下記のコマンドを実行し、バージョンナンバーが表示されればOKです。

gemini -v

ログイン

Gemini CLIが起動するとターミナル(PowerShellまたはコマンドプロンプト、以下表記はターミナルに統一)に下記のような表示が出ます。

Gemini CLIのテーマを設定する画面ですが、ここはそのままEnterキーを押してOKです。
次にログイン画面が出ます。
ログイン方法は上下の矢印キーで選択できます。

Googleアカウントでログインする場合

Login with Google を選択してEnterキーを押します。
ブラウザが起動しGoogleアカウントのログイン画面が出るので、使いたいGoogleアカウントでログインします。

Google Workspaceアカウントでログインする場合

Google Workspaceアカウントでログインする場合は、Gemini CLIのログイン前に以下の作業をします。

Google CloudにGoogle Workspaceアカウントでログインします。

画面左上のロゴの右脇にあるプロジェクト選択ツールをクリックし、新たにプロジェクトを作成するか、既存のプロジェクトを選択します。

Gemini CLIで使用するプロジェクトを選択したら、クイックアクセスにあるAPIとサービスをクリックします。

APIとサービス検索で Gemini for Google Cloud と入力し、表示された候補の最上部にある Gemini for Google Cloud をクリックします。

Gemini for Google Cloud の画面で 有効化ボタンをクリックし、Gemini gor Google CloudのAPIを有効化します。
※下記の画像ではすでに有効化済のため管理となっています。

前の画面に戻り、プロジェクトIDをメモします。

ターミナルで下記のコマンドを実行します。

$env:GOOGLE_CLOUD_PROJECT="プロジェクト=ID"

ターミナルで下記のコマンドを実行し、Gemini CLIを起動します。

gemini

下記のログイン画面でLogin with Google を選択しEnterキーを押します。

ブラウザが起動しGoogleアカウントのログイン画面が出るので、Google Workspaceアカウントでログインします。

■参考にした動画

Gemini CLIの起動

ターミナルで単純に gemini と入力して実行すると、下記のようなメッセージ付きでGeminiが起動します。

これは下記のような内容で「Gemini CLIがあるディレクトリ(フォルダ)で起動しているから、できれば別のフォルダで実行したほうがいいですよ。」と言っています。

You are running Gemini CLI in your home directory. It is recommended to run in a project-specific directory.

◯Google翻訳による和訳
Gemini CLI をホームディレクトリで実行しています。プロジェクト固有のディレクトリで実行することをお勧めします。

Gemini CLIを安全に使うには、作業用フォルダを作ってそこで実行するのが安全です。
※パソコン内のファイルを使ったり、ファイルの操作をする場合は、そのフォルダに移動してGemini CLIを起動します。

ワタシはパソコンのユーザーフォルダの直下に geminicli というフォルダを作ってGemini CLIの基本的な作業フォルダとしています。
そこで、実際にGemini CLIを起動するには下記のコマンドを実行します。

まず下記のコマンドを実行し、作業用の geminicliフォルダに移動します。

cd geminicli

cd=change directory で、geminicliというディレクトリ(フォルダ)に移動する、という操作です。

geminicliフォルダに移動したら、下記のコマンドでGemini CLIを実行します。

gemini

無事、Gemini CLIが起動して使えるようになりました。

まとめ

Gemini CLIはGoogleアカウントでログインする際は難しくないのですが、Google WorkspaceアカウントではGoogle Cloudの設定が必要で苦戦しました。
このあたりの情報も少なかったり、やり方が異なっていたりして、具体的にどうしたらいいのか理解できるまでに時間がかかり・・・挫折しかけました。

しかし、無事Gemini CLIを使えるようにできたので、自分へのメモも兼ねてブログの記事にまとめました。
Gemini CLIを使いたい方、またGoogle WorkspaceアカウントでGemini CLIを使いたい方の参考になれば幸いです。

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