システム要件を満たさないパソコンにWindows 11をインストールしたので、その方法をまとめてみます。

Windows 11のシステム要件を満たさないパソコンにインストールした

現在Windows 11がインストールされたパソコンは3台あり、その1台は比較的新しくシステム要件を満たすパソコンだったので、Windows 10で初期化し購入時の状態に戻し、そこからアップグレードインストールでWindows 11にしました。
あとの2台はシステム要件を満たさないパソコンだったので、通常のアップグレードインストールができず、今回紹介する方法でインストールしました。

新規インストールではCPUチェックがされない?

ワタシはWindowsのインストールは、ストレージを初期化してクリーンインストールするのを基本としています。
今回Windows 11をインストールした1台は自作の組み立てPCで、CPU以外は要件を満たしているパソコンでした。

CPUが Core i5-7640X でサポート外。第8世代なら問題なかったのですが、タッチの差で対象外という残念さ・・・。

とりあえず新規インストールを試みてダメだったら考え直そうと思い、Windows 11のインストールDVDを作成し、それを使ってストレージを初期化してインストールをしてみると、何の問題もなくサクッとインストールでてしまいました。

インストール後にあれこれネットをチェックしてみると、新規インストールではCPUチェックが行われない(2コアあるかはチェックされる)という情報がありました。
確かにチェックプログラムがどうこう言ってくることもなく、通常のWindowsインストールの画面しか見ずに済みました。

インストールはWindowsアップデートでドライバもインストールされ、全く問題なく動作しました。
インストールから3ヶ月ほど経ちますが、セキュリティ更新プログラム等のアップデートも提供され、快適に利用できています。

システム要件を満たさないパソコンにWindows 11をクリーンインストール

さてここからが本題。
パソコンは2012年モデルの富士通ノートパソコン FMVA77GR。
CPUはCore i7、メモリ8GB、ストレージはSSDで120GB・・・ですが、インストールを実施しようとした時で9年前のモデル、当然システム要件は満たしていません。

引っかかるのはCPU、システムファームウェア(セキュアブート)、TPM2.0の3点。
クリーンインストールではCPUチェックがないので、システムファームウェアのセキュアブート機能とTPM2.0のチェックの2点を回避する必要があります。

インストール途中でレジストリを変更しシステム要件チェック回避をする

通常のクリーンインストールの手順で進むと このPCではWindows 11を実行できません というウインドウが表示されます。

これを回避するにはインストールメディアから起動して 今すぐインストール が表示された画面で、[Shift] + [F10] キーを押し、コマンドプロンプトを起動します。

コマンドプロンプトで
regedit
と入力しEnterキーを押すとレジストリーエディターが起動します。

レジストリーエディターで以下の項目を設定します。

TPMチェック回避

項目内容
キーHKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\Setup\LabConfig
値の名前BypassTPMCheck
REG_DWORD(DWORD 32ビット)型
値の内容1

セキュアブートチェック回避

項目内容
キーHKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\Setup\LabConfig
値の名前BypassSecureBootCheck
REG_DWORD(DWORD 32ビット)型
値の内容1

レジストリを編集後、インストールウィザードを進めると、先ほどの このPCではWindows 11を実行できません の表示は出ずに、Windows 11がインストールできます。

チェック回避後のインストールは通常のインストール同様で、インストール後はWindowsアップデートを実施してシステムやドライバの更新を実施すればOKです。

2012年製のFMVA77GRでWindows 11が快適に動いています

インストール・使用は自己責任です

ここで紹介した方法はマイクロソフトの保証外であり、自己責任で行うものです。
当ブログでも一切の責任は負えませんのでその点了承願います。

インストールから3ヶ月ほど経過しますが、セキュリティ更新プログラム等のアップデートも利用でき、システム要件を満たしているWindows 11パソコンと変わりない利用ができています。

システム要件を満たさないパソコンで動くWindows 11にはアップデートが提供されないという情報もありましたが、今のところアップデートはきちんと提供されています。

今後の注目は今年の秋に予定されるWindows 11のバージョンアップが正常にできるか? ということですね。
バージョンアップではWindowsのシステムが大きく変わることもあり、その際にシステム要件チェックが働くのか? もしそうなった場合レジストリの編集は有効なのか?・・・といったことが気になります。

マイクロソフトの保証外のことをしているので覚悟をして使っていく必要がありますね。

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@penchi
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デジタルガジェットとアナログな文具を好むハイブリッドなヤツ。フリーランスのパソコン屋兼ウェブ屋。シンプルでキレイなデザインやプロダクトが好きです。
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