NotionとEvernoteを比較してみる

NotionとEvernoteは比較されたり、Evernoteの移行先として注目されたりしていますが、それぞれどんな特徴があるのか、@penchi的視点で比較してみます。

NotionとEvernote

一部の熱心なユーザーから徐々にユーザーを拡大しているNotionは、2021年中に日本語化も予定され大注目のサービスになっています。
一方のEvernoteは無料ユーザーへの制限が厳しくなったり、新しいアプリの評判が芳しくなかったりと、やや衰退傾向・・・。

長年Evernoteのプレミアム（有料）アカウントユーザーの@penchiにとっては、なんとも複雑な状況です。先日もEvernoteアプリのノートブックの扱いで大きなトラブルに見舞われ、個人的にもEvernoteへの不信感は残っていますが、完全にやめてしまうこともできずにいます。

そんな状況だからこそ、両アプリの比較を@penchi的視点でしてみました。

Notion

Notionは様々な仕様を持つ万能ノートアプリ、といったサービスでしょうか。
表示形式も豊富ですし、ページ間のリンクやマークダウン記法にも対応しています。
さらに大きな特徴なのがデータベース機能。他のページと連携したリレーションシップなど、高度な使い方もできます。

以前は無料プランに対して大きな制限がありましたが、その制限もなくなり、個人で利用するには無料でも制限なく利用できるようになりました。
この実質無料化とパワフルに活用するユーザーの影響で、大きなブームになり、ブログ等での情報発信はもとより、YouTubeでの解説動画もたくさん公開されています。

Notion – The all-in-one workspace for your notes, tasks, wikis, and databases.

A new tool that blends your everyday work apps into one. It's the all-in-one workspace for you and your team

Notion

Notionのメリット

シンプルなノートから、テーブル（表）、Webクリップ、高度なデータベース機能、さらにガントチャートやカンバン方式のページなど、多数の表示スタイルを持っています。
複数のアプリを使っていたことを、Notionひとつで賄ってしまう・・・ということも可能です。

Notionはブロックという単位でデータを扱うのですが、このブロックはページ間を移動できる点も見逃せません。（Evernoteではこれができないため、断念した試みがありました。）

TickTickとNotionですべてのタスクを管理する

TickTickとNotionを組み合わせたタスク管理がうまく使えるようになってきたので、その方法を紹介します。 TickTickとNotionのいいとこ取りをする長年使ってきたTodoistからTickTickに移行したのですが、Todosit時代から頭を悩ませていたのが、長期間を俯瞰してタスクやイベントの管理ができないか・・・といういこと。Evernoteのテーブルを使ってやっていたこともあったのですが、どうも納得がいかなくて悩んでいました。そこで試してみたのがNotion。Notionは様々な表示方法ができるし、ページ間のデータ移動も可能なので...

penchi.jp

以前は無料ユーザーには使えるブロック数の制限があったのですがこれも撤廃され、個人で利用するには無料で使える環境になりました。
Evernoteのように利用する端末数の制限もありません。

Evernoteなど、他のサービスからのインポート機能もあり、サービスの移行も可能になっています。

Notionのインポート機能

Evernote

今さら説明の必要もないくらい定番のEvernote。定番故に多くのサービスとの連携機能もあり、様々な形式のデータを保存し一元管理できるのが大きな魅力です。
全ノートを対象にした強力な検索機能があり、OCR機能も持っています。
スマホアプリでは、Evernoteを便利に使うためのアプリも多数存在し、使い方の幅を広げてくれます。

すべてを記憶する。アイデアを整理する。スマートに働く。| Evernote

仕事やプライベートで溜まる大量の情報をスッキリ整理。パソコンやモバイル端末で使える Evernote なら、どこにいても常に最新版のノートを確認できます。

Evernote

Evernteのメリット

写真や画像、OfficeファイルからPDFファイルなど、多数の形式のデータを保存して一元管理、OCR機能を有して全データを対象に検索できるというのが最大の魅力でしょう。
ScanSnapなど周辺機器との連携機能や、Evernoteの機能を補うスマホアプリが多数あるというのも、他のアプリにはなかなかない魅力です。

最近は仕様明細や請求書などもネットでダウンロードすることが多くなっていますが、こういったデータや紙の書類をPDF化したものをEvernoteに保存して仕分けして管理するといった使い方ができます。

@penchiは以前から名刺はScanSnapでPDF化してEvernoteに保存、必要な時は検索して見つけ出す・・・という使い方をしています。

今後どうなる？

Notionは2021年中に日本語化されるという予定なので、その時点でさらにシェアを拡大すると思われます。
このまま無料でも十分使えるようなサービスを提供してもらえたらうれしいですね。

Evernoteは本格利用には有料プランへの加入が必要な環境になってしまいましたが、最近のアプリの不安定さは有料化に見合わないように感じます。
見切りを付けようかと移行先を模索してみましたが、Evernoteに匹敵する機能を持つサービスもなく、不満を抱えつつ使っているのが現状。
安定した品質のサービス・アプリを提供してくれれば、料金を払うことに違和感はないのですが・・・一日も早い改善を望みます。